例年、冬に流行するインフルエンザですが、 平成26年1月28日、山形県内において「インフルエンザ注意報」が発令されました。これは、県内のインフルエンザ患者報告数が、一定点当たり、国立感染症研究所の注意報レベルである「10人」を超えたためです。平成26年5月8日現在、山形県全体としては、注意報レベルより下回りましたが、村山地区と山形市では依然として、注意報レベルです。(※定点とは、感染症の発生状況を把握するために、患者数を報告している医療機関のことです。)インフルエンザについては、県内48か所の定点医療機関があり、毎週、県に患者数を報告しています。
第18週(4月28日~5月4日)の一定点当たりの平均患者報告数(患者報告総数)は、以下のとおりです。
- 山形県全体9.40(451人)
- 村山地区11.25(225人)
- 山形市12.0(120人)
5月に入ってからも、山形県内での流行がみられていますので注意しましょう。
インフルエンザにかかると、普通の風邪より症状が強く、抵抗力の落ちている方や子どもや高齢者は、感染すると重い合併症を引き起こすこともあります。大きな流行を防ぐには、一人ひとりの取り組みが重要です。
感染予防の基本
感染予防の基本である「手洗い」「うがい」「咳(せき)エチケット※」に加え、「適切なマスク着用」「こまめな換気」をこころがけ、感染拡大防止に努めましょう。
※咳(せき)エチケットとは…咳、くしゃみが出るときはマスクをする、マスクをもっていないときはティッシュなどで口と鼻を押さえ、顔をそむける、鼻水などを含んだティッシュはすぐごみ箱に捨てる、など
「 正しい手洗いの方法」などについては、山形県ホームページをご覧ください。
山形県ホームページ「正しい手洗いを実践しましょう!」(リンク)
インフルエンザの症状
典型的な症状として、突然の高熱、また関節痛・筋肉痛などが全身にみられ、普通の風邪よりも症状が強くあらわれます。
咳、鼻水、のどの痛みなどの症状もみられます。
流行のときに気をつけたいこと
- 流行時はできる限り人ごみを避ける。
- 外出時はマスクを着け、帰宅後は、必ず手洗い・うがいを行う。
- 室内の乾燥に注意し、加湿器等で適度な湿度(50~60%)を保つ。
インフルエンザにかかったかなと思ったら
普通の風邪より症状が重い場合は、事前に医療機関に電話をして、早めに受診しましょう。
処方された薬は飲みきりましょう(早めの抗ウイルス薬の投与が有効とされています)。そして、十分な水分補給と睡眠をこころがけ、外出は避けましょう。
なお、発症後5日を経過し、かつ解熱後2日間(幼児は3日間)は自宅で療養しましょう。また、咳エチケットを守ることが大切です。
また、山形県作成チラシ・厚生労働省ホームページもご覧ください。